妹から電話

声に力が戻っている。
きのうくらいから急に気分がよくなったと言う。
でもまだ当分は群馬にいる様子だ。
運転を代わらなかったことをM砂ちゃんに非難されてて。
そりゃそうだよね、この先もなんか虎馬になりそうなくらい
だよ、自分でもさ。
もし右折の途中でエンストとかしても、他のクルマは止まって
くれて、大事故にはならなかったよ、日本人そんな捨てたもん
じゃないよって。
まあ、そりゃね。・・・わたしは冷たい人間なんだよ、きっと。
よくわかったよ。
だからきょう、妹によ〜く謝ったよ、心を込めて。
妹はもちろん許してくれたけど、でも運転してみなよ、
今度帰ってきたときには。と釘をさすのは忘れなかった。
はい。そうします。って神妙に答えたさ。

例の帰省のとき、あの日の朝にわたしは履歴書を書いていたの。
妹はそれを憶えていて、あれ、出した?と聞く。
締切りはまだだけど、じつは自己紹介文がうまく書けず、
もう放ってしまっていた。
頑張って書いてみなよ、と彼女は励ますので、後押しされた
感じになり、たった800字に何時間もかかってどうにか
書きあげた。誤字に細心の注意を払って。
さっきそれを投函して、なんか満足してる。もしも万が一
受かったら、彼女のおかげだ。まあ、こんな調子で受かるはず
ないか。トホホ。。。