細胞頑張る

休み。午後になって、退院した親友の様子を見に蕨まで出かけて
いく。
おなかに力が入らない様子で斜めに歩くものの、声は明るく、
顔色もいい。
傷口をどうしても見ろといってパジャマをはだける。
ヘンな趣味であるが、バツの悪い思いをさせるのもナンなので
恐々覗く。
わたしの盲腸跡とは長さと迫力が違う。おなかに力が入らない
のも当然と思った。
からだ中の細胞が傷を直すために全力を挙げてるって感じ、と
言う。いい言葉だ。人体ってすごいもんね。