雨のキャンパス

11月3日に近所のM大学の大学祭で、詩の朗読とダンス
のコラボレーションがあると知って、だれか一緒に
行かないかなと思っていたところ、おとといゴスペルで
もーちゃんに会って話したら、興味を持ってくれたので、
2人分の前売り券が買えるかと、日曜にもかかわらず、
とりあえず電話してみた。

すると
「○○祭実行委員会です」と暗い声で返答があり、きょう
でもいいとのことだったので、激しい雨の中、出かけた。
大学に近づくと、塀の外まで張り出した木々の下が
雨の霧に煙っている。こんな都会で、ステキッと思いつつ
構内に入る。教えられた通りに歩くけれど、なかなか
いきつけず。

受験生向けのオープンカレッジをやっていたため、人は
いたので、不審人物でもなくキャンパス内を歩き回る。
雨は激しく降っていたけれど、木々が目立って。
いい気持ちだったよ。

ようやく探し当てた「実行委員会」の建物は、全体が
ゴミためのようだった。

ひっそりした建物の中を歩きながら、若干の不安。
人の気配のする唯一の部屋をノックしてみたら、絵に
描いたようなオタクな男の子が出てきた。
来意を告げると、すぐに前売り券を売ってくれた。

わたしのよく知るこの街とは、時空が違っていた。
門を出るのが、惜しいような気持ちだったよ。
遠い昔の大学時代、文芸部やジャズ研や劇研などの部室
がある一角には何となく近づけなかったのを、切なく
思い出した。

昔と違うのは、ゴミが、煙草からペットボトル多数に
なったことかも?などと思った。