免許更新など

お休み。
運転免許の更新に行く。講習があり、高齢者に
要注意、などなど。

無事に新しいゴールド免許をいただいたあと、
駅まで歩く。

狭いけれど交通量が少なくもない道の、歩道を
歩いていたら、車道の端に、自転車に乗った
年輩の女性が、わたしの脇を通り過ぎ、車道から
歩道に入ろうとした。

言うまでもなく、そこには微妙ながら段差がある。
自転車によく乗っている人なら、それを越えるのに、
なるべく直角にタイヤを乗せればいい、って
わかるはず。

なのに彼女は、タイヤの角度が浅すぎ、あっ、と
思った瞬間、ものの見事にばったり倒れた。
しかも、手が出ず、顔から・・・。
あわてて駆け寄り、助け起こす。目の脇から少し
血が滲んでいるけれど、それだけで、大したことは
なさそう。それに、ティッシュを渡そうとしても
断られたし、「病院に行きますか?」と尋ねても
「大丈夫よ」と仰る。

ただ、わたしと同じ免許更新会場におられたらしく、
「さっき、警察で高齢者に注意って言われたのにね
・・・」と寂しげにつぶやいた。
注意するより、される側になったか・・・って
気持ちだったのだろう。
今までだったら、あんな段差は、越えられたのに、
って。

できるはずのことが、できないと知ったとき、
ショックだろうな。認めたくないだろうな。
わたしにその時が訪れるとき、「老人力」なんて
思えるだけの、余裕があるんかな。

その時が来るまで、黙して待つ。
しても詮ない想像だ。

ビデオ屋さんに寄り、「王は踊る」を借りて帰宅。
窪塚くん似の俳優がルイ14世の役だ。好み。
彼に心酔し続け人生を終える音楽家リュリの彼は
最近日本に帰化した、エスパルスの元アレックスに、
そっくり。ハンサム。
でも、映画としては、あとには虚しさしか残らず。
音楽なら音楽を、バレエならバレエを、人生なら
人生をきっちり見せてほしい。中途半端。

その後、ビーズネックレス作りに挑む。
6時過ぎまで、夢中になった。

夜、前のバイト先でお世話になり、暮れには
またバイト頼みますよ、と言っていたTさんから
メール。なんと、クリスマスの日に、解雇された
とのこと。しかも、会社から半径50メートル以内
に立ち入るべからず、だって。
彼は詳しいことは書いていなかったけれど、想像
するに、組合活動が、上層部の不興を買ったのでは
あるまいか?
信じられないけど・・・。
さらに驚いたのは、その会社の出向先で、今バイト
している、と言うのだ。
まったく、世の中は、切ないものだ。