際どい雰囲気

夜8時半、仕事がようやく終わりかけていた
とき、F橋さんが、何か手伝ってほしそう
だったのでわたしが側に行こうとしたら、
「ううん、社員じゃないとダメなの」と言った。

ここの仕事には、社員とパートの仕事の差を
さほど感じさせられることはないので、わたし
はびっくりし、固まってしまった。
場の雰囲気も、凍り付いたようだった。

そこでわたしは、社員のA部さんの代わりに
彼女のレジ締めをするから、F橋さんの所に
行ってくださいと言い、彼女もそうしたの
だったけれど、そこの仕事をよく知ってる人以外
は、社員でも出来ないとの意見があり、結局、
わたしたちのチームから、F橋さんチームを
手伝えることはない、ということになった。

わたしは怒り心頭だったので、さっさと帰宅
することにした。
途中で係長にメールをし、約1時間後には
彼女とわたしの行きつけの居酒屋で会うことが
できた。

そこで驚いたのは、わたしたちが帰ってから
K藤さんが突然、係長のところに行き、
「F橋さんは、おかしい!」と言い募ったとか。
彼女はきょう一日、奇妙にヘンな電話につかま
ってたこともあり、終日てんぱってたのは、
遠くの席にいるわたしにさえ、わかっていた
ので、ついに爆発した、って感じだったみたい。

それやこれやで、きょうは、際どい雰囲気
だったわけだ。

ふと気づいたら、きょうで結婚10周年だ。
ひゃあぁ。