時空を遡る

昼休みに、H川さんがブーツがほしいと言い出した。
大昔、ロングブーツをはいていて、人形町の駅の階段で
躓き、逆さにずり落ちた話をしたら、U野さんが
「そのブーツ、まだ持ってるの?」と聞いてきた。
思いがけない質問で面食らってしまい、アワアワした。
いやー、いろんな出会いと別れがあったもんで、何がどこへ
行ったやら・・・。ハハ・・。って、んなことはU野さんには
言わないよ、もちろん。
「実家にあるかも?」ってゆったさ。

午後は、あのブーツの運命を思い出そうと、しばし時空を
遡ってみたが、まったく無駄だった。