超平和主義

きのうの締めのあと、係長、F橋さんの3人で飲みに行った。
わたしはこの頃気になっていたことを、酔いにまかせて
ぺらぺらとしゃべった。もちろん言葉を選んだつもりだったけど
ちと生意気が過ぎたかもしれない。
パートだから、社員のことをあれこれ言うのはよろしくない
かもしれないけれど、気付いてしまうのは、止められない。
失礼になるようなことは、言わないよう、重々気をつけよっと。

きょうは締めの翌日で、出勤者は6人。
お昼は珍しく、K藤さん、S木さんの3人だった。
いつもニコニコのK藤さんが、いつになく深刻。
堅い表情と言葉とで、この会社の仕事の仕組みが、曖昧な
ことが多いこと、また、長い間言葉の暴力にさらされていることも、
滔々と語って止まらなかった。
わたしは少し離れた場所にいるので、実態がわからないし、
ニコニコとやり過ごしているように見えるので、誤解されやすい
ようで気の毒だと思った。

午後、単調な仕事をしながら、K籐さんのことを考え続けた。
言葉の暴力や横暴は、ただごとではない。

彼女はこれまですでに、3年くらいほぼ同じ関係の中で
仕事をしているのだから、そうした扱いを受けるのは、
自ずと招いていることなのかも、とも思った。
どうして今まで、我慢し続けているのか、わからない。
カラダに悪いよ。

きのうの飲み会での話、きょうのお昼の話。
こんな小さなところで、同じ場所にいる人たちなのに
見え方は様々だ。

お昼ごはん誰と行くか問題というのもあって、わたしと
H川さんは、今のグループからの独立志向がある。
わたしは、時の流れに身を任せて、変わるべくして
変わるのを待つタイプだ。

でもH川さんは違う。
「わたし言う。別れようって。平気。」
って。ええ〜。穏便にいこうよ、穏便に。
こんなわたしをO森さんは超平和主義と言う。