バイトでわたしも考えた

今期最後のバイト。公立大学の医学部図書館に納入する洋書の
装備やら、フロッピー入力されたデータのコピー&貼り付け等々。
ときどきパラパラと本の中身を見る。こんな難しい専門用語
(もちろん英語)だらけの本を読みこなすとは、さすがに
医学部。といつも思っていたので、前に坐っていたOさんに
言ってみたら、「読めるわけないじゃない。この本のページが
開かれるのはこれが最後だったりして」とのこと。
薄々そうじゃないかとは思っていたけどズバリと言われて、
なんだか虚しくなり、あれこれ考えちゃった。

1. 全然使われないかもしれない本の値段
  →とても高い。和書の10倍?当り前だけど、わざわざ輸入
  言うまでもないが、業者がいる。
2. 全然使われないかもしれない本のデータを、あれこれ悩み
 つつ入力。
  →この熱意?と労力は報われているのか?
3. 新設の大学では、学ぶ環境を整えなければ学生はやって
  来ないから、蔵書を立派にせざるを得ない。
  →公立の場合、その資金には税金が使われているだろう。
4. この仕事で生活している人々が、大勢いる。
  →税金は有効に使われた。

ほぉぉ、これで丸く納まったわけだ。あとは、学生諸君が、この
すごい蔵書を有効活用しさえすれば、だね。

結局、世の中うまく廻ってるもんだ、と思い、お嬢さんがたに、
この仕組みを話してみたら・・・、全然気が付かなかったそうで、
なんか知らないけど、受けた受けた。笑ってたよぉ、みんな。
仕事に何を見出すかなんて、大したことじゃないんだよねぇ。

それより前、お昼休みから戻ったら、Bさんが、「読んでみて。
組合のことだけど。よかったらウチの組合に入ってよ」などと
言って、A4の紙を渡した。そこには、会社の、組合員への
ひどい仕打ち、将来の明るくない見通し、経営陣批判が、
うまい文章で認められていた。思わず、うなりましたよ。って
そんなことより中身。
GW明けにリストラあるかも、ストライキ決行!と、切実だ。
この会社に潜り込めるかも、という浅ましい考えが、砕けた
瞬間だった。

Oさんに、「この会社、大丈夫なんですかぁ?」と聞くと、
「わたし全然知らないわ、聞いてきてよ」と他力本願。
わたしよりアナタが当事者?でもまぁ、わたしはBさんには
なぜだかタメ口がきけるので、いそいそと聞きに行く。すると、
「こーゆーモノは誇張して書かないとさ、」だって。なぁんだ、
人騒がせな!っても、いろいろ大変は確からしくてさ、真実は
わからない。

23日は、まだまだ続きます。