歩いた、歩いた!

青学前のギャラリーで、F井ちゃんがシルクスクリーン
の展示発表会をするという。わたしの休みと彼女の
当番の日が偶然一致したので、でかけてみることに
した。

青山の方に行くなら、絵画館前のいちょう並木も
見ようと思って、地下鉄に乗った。
青山一丁目で降りたけど、実は全然土地勘なし。
とりあえず渋谷方向って感じで歩いてたら、
なんとか行けたけど。

多くの人がわたしと同じように、落ちたいちょうの
葉を踏みしめながらそぞろ歩き。ベンチではお弁当を
拡げてる人や、なんと、ワインを飲んでる熟年カップ
もいて、みんな幸せそうだったな。
花見とはまた違った感傷が、いい感じ。

それからまたまたずうぅっと歩いて、ようやく
ギャラリーへ。F井ちゃん、喜んでくれて、嬉しい。
去年も作品を見たので、彼女の技術の成長がわかる。
彼女は、ピアノの発表会もやったそうだ。
トロイメライ」を弾いて、大変な緊張だったって。
「仕事がすんごい忙しいから、非日常を自分で
創り出さないと」
と言うのだった。
来年のパーティーの話で盛り上がったあと、辞去。

次は、渋谷まで歩く。

革靴で来てしまったので、足が痛む。
山手線に乗り、目黒へ。
東京都庭園美術館。「カラバッジョ展」だ。
すごい混雑。芋洗い状態で、絵はろくろく観られない。
残念だけれど、流れに乗るだけで、外へ。
庭園美術館というだけあって、庭には大きな木が
たくさんあって、気持ちいい。

葡萄のように、まとまって赤い小さな実を付けてる木
が目を引く。高さ10メートルくらいの大きな木。
幹は細く、まっすぐ伸びている。枝は7、8メートル
くらいの所で突然に四方八方に拡がり、そこにたくさん
の赤い実を付けているの。葉っぱの茎も、赤い。

側まで行ってみたけれど、名札などない。
変わった木なのでしばらく見上げていたら、見知らぬ
おばさんが「なんの木かしらねぇ〜」と親しげに話し
かけてきた。
よく観察したら、ごく近くによく似た木を発見。
でも実はつけてないのと、葉っぱの茎が赤くない。
見知らぬ人とふたり、これは雌雄なんだ、ほら
いちょうも確かそうなのよねって、なんだか大発見
したみたいにお互い納得。

日も傾いたので、また電車に乗り、池袋方面に戻る。
調子に乗って、メトロポリタンプラザで服を買い、
(店員の人が感じよかった)ようやく帰宅。
疲れたけど、すごい充実してた。