アナタと呼ばないで

夕方、ウラノさんがカトウさんに、わたしが今ヨシダさんと担当して
いる至急返金を、わたしの補佐として担当してほしいと言ったら、
「ダイタイさ、なんでパートのわたしたちが、至急返金なんていう
重い仕事を担当しなきゃならないのかな?」
と、かなり本質的ではあるが、ナニを今さら的なご発言。
しばらくの間のあとウラノさん、
「そんなことを言い始めたら、きりがないよね」
わたしも同感。
それで終わりかと思ったら、カトウさんは、突然帰ってしまった。

ウラノさんがわたしに、「カトウさん、怒ったよ」と囁いた。
わたしは鈍くて、怒ったまでの認識はなかった。
なんだかおしゃべりしたくて、ウラノさんと飲みに行った。

おもしろかったけれど、わたしのことを「あなた」と呼ぶのには、
寂しい思いをした。