日曜の渋谷、ハービィーさん、そして恵比寿まで

渋谷のお店でイオンドライヤーを買ってきてと係長に頼まれて
いた。暑いので出かけるのが超面倒だったけど他の用事もあり、
日曜の渋谷に出かけて行った。

2時過ぎお店に到着。目当てのものを買って振り返ると、
Oマネージャーが客待ち体勢をとって立っている。わたしはこの店の
OG。しかも彼はほとんど同期なので気安く近づく。
しばし立ち話。彼は佐世保のBちゃんと仲良しだった。先月彼と
会ったとき話題に出たので、もっぱらそのときの話。
リストラされたBちゃんを思って、わたしも彼も神妙になった。

1階降りたら、昔同じフロアだったEさん、名字が変わっていた。
ここでもしばし立ち話。さらにB1から外に出ようとしたら、
辞めたときの上司がいた。

駆け寄って挨拶。「お〜、うれしいねぇ」と言ってくれる。
わたしは「ほかのこと考えて立ってたでしょ?」と突っ込む。
「ばれた?」って赤面していた。いぢわる言ってごめんね。

混雑に耐えきれず、外へ。3時から、写真家ハービィー・山口さんの
トークショーがある。それを知らせてくれた同じく写真家の友人も
トークショーに出るらしいので、荷物が重いけど、渋谷駅を通り越し、
恵比寿方面まで歩いて、ギャラリーへ。

汗だくで会場に入ると、満員!う〜ん、ハービィーさん人気あるなと
感心。友人は司会役らしい。挨拶もままならず、手を振るのみ。
わたしはハービィーさんの文庫を読み、包容力ある人間性に惹かれて
いた。写真もまた。彼を生で見られて、うれしかった。
でも、そのトークショーのテーマは、まったく違ったんだな。

ハービィーさんのネガを、10人ほどのプリンターが無作為に選んで
プリントしたとき、個体差がどう出るか?という企画。
無知でお恥ずかしいけれど、プロのカメラマンは自分で現像していると
思いこんでいた。
ハービィーさんは自分でプリントもすると言っていたけど、必ずしも、
写真を撮るヒトと、現像するヒトは、一致しないらしい。

てことで、トークショーは、ハービィーさんの代官山アパートへの
思い入れに始まり、その写真を仕上げた各プリンターの写真への
取り組み方や、技法の話へ。
でも、「ハービィーさんの優しさを意識した」とかいう言葉は、どう
なんだろう。わたしだって、「優しいね」なんて人に言われたら
鼻白むぞ。

アーティストにその言葉は、どうなんだろう。

本当は、ハービィーさんのイギリス時代とかロックミュージシャンたち
との思い出を聞けるのかと思っていたんだけどね。
握手とかしてほしかったけど人並みに阻まれ、あえなく退散。

5時半に、もーちゃんと待ち合わせていたので、空腹と足の疲れで
よろよろしながら、恵比寿に向かう。

恵比寿はまぁ、変わったのは知ってはいたけど、人が多くて驚いた。
しかも居住者らしい人々だ。なんだか知らないけど、変わった犬を
連れて散歩してる人々満載。見せあったり写真とりあったり。犬たちは
人間にもお愛想たっぷりで、お気の毒。お疲れさま。
テラスでマンウオッチングしながら、ビール。そして近況報告。
空の色がきれいだった。