恥ずかしい話

朝、2週間ぶりくらいに体重を計ったら、なんと、2キロ近く
減っていた。
またまた新たな恐怖がおそってきた。食欲があるのに、体重が
減る。
この意味するところとは????

ともかく会社に行くが、集中なんか、できゃしない。
新人が研修に来ていて、O森さんがいらついていたけど、わたしは
それどころじゃない。

しかもさらに今度は夕方から、後頭部が重い。あんまり重くて、
夕食どころじゃない。
へたすると、斜めに歩きそうで、今度はまた別の不安が頭を駆け
巡る。
そこでわたしが何をしたかというと。
家の前の救急病院に行ったのであります。

薄暗い、無人の受付に行くと、おじさんが
「どうしました?」と言う。
後頭部が痛くて、まっすぐ歩けません、と言うと
「風邪じゃないの?」と言うけど、とりあえず、先生を呼んで
くれた。
ここはすでにお馴染みの状況。
若いお兄ちゃん先生。

30分近くも話を聞いてくれたのは、ありがたかった。
精神的な部分がかなり大きいのではって。
なにしろ、
「症状が多彩」「病院を変えすぎ」「ストレスが多そう」
「気がする、という表現が多い」「年齢」「特に心配するほど
の様子がない」
というのが、主な理由のよう。そして、
「話をよく聞かずに、安定剤を処方する医者は、いい医者とは
言えません」
と言った。

ストレスって言われれば、わたしなんか甘いぞと思っていたな。
でもつきつめれば、ここ数年の仕事に納得していないこと。その
原因。それにとらわれすぎていること。
生活のことでもそりゃああるさっっっ!山ほどなっっ!
でもでも、こんなことは誰にでもあるんじゃないのか?それらが、
からだに溜まりに溜まっていたのか?それで、からだが悲鳴を
上げているのか?と思ったら、なんだかさ、そのとき、わたしは
涙が出そうになった。でも、そんな恥ずかしいことは、絶対に
できないよね。世の中の、あれこれを思っただけでも。

だから、ぐっとこらえたさ。
こらえたけど・・・、ある意味、すっきりした。

彼は結論を言わなかった。わたしが自分で
「わかりました」と言うまで待ってくれた。
彼はいいお医者になるかもしれない、と思った。