四十九日のドタバタ

四十九日法要。
予報では、気温が上がるとのことだったのに、朝、庭の瓶
には氷が張り、霜も降りていた。
でも、10時すぎには、春らしい暖かさになって、あ〜
よかった。

10時半ごろお寺にむかう。早くも数人のお客様が到着
してる。お墓を見たりしつつ、トイレに行き出てくると、
いきなり呼ばれる。
「埋葬許可証」がなければ始められない、とお坊さんが
言い出したという。そんな書類を見た記憶はないけど、
できないのでは仕方なく。わたし、妹、義弟とで、家に
探しに行く。

でも、あるかもしれないと思しいところを探しても、ない。
葬儀屋さんに電話すると、お通夜の日の昼間に確かに届け
ました、と言う。でも、それがなくても埋葬できるし、
実際無くす人も多く、また、再発行もしないのだとか。

ともかく時間は過ぎているので、ケータイでお寺にいる
家族と連絡をとり、とりあえずなくてもいいことになる。

お寺に戻ると今度は「塗りのお位牌はどこですか?」って
またお坊さん。
またかよ、おい。まとめて言ってくれ〜。
確かそれについては、お墓をつくった石屋さんと話した
ことがあったと思い付いたわたしは、お墓に待機している
石屋さんのところに猛ダッシュ。すると彼は、
「それは、石屋の仕事ではないんですよ」と困惑顔だ。
ほんと、途方に暮れました。わたしはいったい、ナニを
彼と話したんだろう?

もう、時間もないので、白木のお位牌だけで法要を始める
ことになった。あとで、漆だかのは改めて魂を入れること
にしましょう、ってことで。
白木も塗りも仮も本も、なんだか区別もつかないし。
ふ〜。周囲の人たちも経験もないので、ナニが何だか。

法要が始まれば、そのあとは順調にことが運んだ。
最も興味深かったのは、骨壺をお墓の下に入れるとき。
墓石の下は意外なほど広くて、1メートル四方くらいも
あるようだった。深さも6,70センチはあるように
見えた。石屋さんが、ストンと中に降り、しゃがみこんで
骨壺をおさめると、すいっと懸垂の要領で出てくる。
入り口は狭いので厚みのある人は大変だろうなと思った。
寺内貫太郎じゃ無理だなどと、しょうもないことを考えた。