要人に遭遇

国立博物館に「唐招提寺展」を見に行った。
平日とは思えない大混雑。

鑑真和上像はもちろんすばらしかったけれど、屋根を
支える「隅鬼」というのが、とてもよかった。

5時ちょっと前に館外に出ると、なんだか警官がたくさんいた。
機動隊のバスも6台くらいも並んでいた。誰か要人が
鑑真和上像を見にくるんだな〜と思った。

ユリノキの渋い巨木を眺めていたら、写真を撮って、と頼まれた。
彼女は側にいた警官に断られて、わたしに声を掛けてきたのだ。
警察の人は「プロじゃないから」とか言ってしきりに弁解して
いた。服務規程違反なのかな?

西洋美術館に寄ろうと歩いていたら、数人の人が道ばたに佇ん
でいるので、耳をそばだてると、どうやら、天皇皇后両陛下の車列
が通るという。
どおりでものものしい警備。

閉館の5時に合わせて通られるのだとか。やっぱり鑑真和上だ、
きっと。時計を見ると、もうすぐ5時。わたしのような物見高い人
たちがすぐに大変な人垣を作った。手に手に携帯を準備。
車はまもなくやってきた。天皇陛下がこちら側。車は減速、
陛下は窓を開けて、にこにこして手を振って。
反対側が美智子さまだった。全然見えず、ちょっと残念!
携帯写真はシャッターを押すのがが早すぎてクルマしか撮れず、
これまた残念!
若い人も外国人も歓声をあげて、自然と拍手がわいた。