京都、新緑、大快晴。

スクーリングは、事前に少々ミソがついたような感じでになっていたけれど、
始まってみれば、丸3日好天にも恵まれ、集中してスケッチ三昧、楽しく
ないはずはなく、クラス分けでは例のF先生が担当、経験も豊富だからか
講義も愉快で充実していた。
褒め上手なので、わたしだけでなく、みんないい気分だったと思う。
もともと一般科目なので、いろいろなコースの人が参加するのだけれど、
誰か一人くらい知り合いがいるかなと思っていたら、同じ洋画コースの
同期の男性が来ていた。
3年ぶりくらいかな?彼はわたしよりさらに勉強が遅れていて、K先生に
卒業までに10年かかりそうだねと言われたそうだ。
彼の絵は印象的なのでよく覚えているのだけど、結局何を描いても同じように
見えてしまう。
達者ではあるけどそれ以上でない、というか。
それだからか、先生には「観念的、頭で描くな」と言われるそうだ。
今回も、「あなたのは、美術ではなく、体育」と言われていた。
「ですよね」などと明るく答えるのだけど、結局、聞いちゃいない、
というのが丸わかり。頑固もほどほどにすればいいのになぁと思う。
それから、東京のスクーリングでよく顔を合わせる女性にまたあったので、
思い切って声をかけてみた。毎晩ホテルでお弁当ではつまらないから。
彼女もわたしを覚えていたそうで、とても喜んでくれて、
大学ちかくの住宅街にある小さな居酒屋に案内してくれた。
知らなければ絶対に入れない、穴場。こういうお店に出会うと、京都の
底力だ!と思う。
昨日お昼に学食に行ったら、去年卒業したMさん(70代男性)を発見。
「どうしてここに?」と聞くと、胸を張って「大学院!」という。
ええっ!いいなぁ、大学院かぁ。
・・・でも。
このご夫妻は珍しいことに夫婦で学生だ。奥様が先に入学、それを見ていて、
元々日曜画家のご主人も追いかけて入学したと聞いている。
あとから入って、さくさく卒業、さらに大学院。
わたしは奥様とは何度もスクーリングで会ったことがあり、
つい3月に会ったときには、親の介護が大変で課題がなかなか進まないし、
スクーリングに参加しても家のことが気になって、と言っていた。
それだから、人ごとながら、男の人は気楽なものだな、とつい思ってしまった。
帰りの新幹線の中でもそのことが頭に残り。
でももしかしたら
ご主人は一見亭主関白風だけど、実は日常では家事や介護に協力的なのかも
しれないし、それに、自分が70代くらいになっていたとして
目前にたまらなく面白そうなことがぶら下がっていたら、是が非でも
チャレンジするだろうな、と思い直した。