KO負け

前回のひとりパフォーマンスの話に、T田妻からさっそく
色よい反応が。
しかも、「人生が変わりそうな予感がしませんか」なんて
言われて、わたしは有頂天である。
予感ありあり、っていうかさ、恥ずかしいので詳細は書かない
けど、妄想が妄想を生んじゃって、夜なんか目が冴えて
眠れやしない。もう、誰か止めてよ、この妄想癖。

会社のS木さんときのうお昼が一緒だったので、その話を
したら、見に行きたいって興奮してた。彼女はバレエを
やってるので、舞台の楽しさはよ〜く知ってる。
彼女は今40代の後半で3女の母。
数年前に、子どもにバレエをやらせようと思って近所の
スタジオに見学に行き、子どもではなく、自分がはまって
しまったとか。
初舞台は、群衆のひとりとして、舞台の後方をうろうろしてた
んだって。
そのとき、初老のエキストラの男性がふっと近づいてきて、
「お子さん何人?」ってささやいたんだって。
彼女は純な人だし、緊張もしていて、憮然としながらも律義に
「3人ですっ」って答えたそうです。

全然違う話だけど、どうしても記録しておきたいことがある。
こないだの土曜日、お葬式に行くのに山の手線に乗ってたとき。
日暮里あたりで、20代くらいの女性が二人ホームにいた。
ひとりが電車に乗り込み、もうひとりがホームで見送った。
扉が閉まる直前に、ホームにいた子が乗った子に、
「頑張ってくりゃれ、死なん程度に」
と言った。わたしはその「くりゃれ」でKO負け気分だった。
理由はない。ただ、毛穴が開いた。