バイト

大学図書館に行く。例のバイトだ。
わたしに仕事を指示したのは、若いKさんだ。
蔵書印とかナンバリングの押し方を、とても細かく指示して
くれる。
彼女は、装備と呼ばれるこの仕事が好きで、プライドも
もっていることが、きちんと伝わってきて、心地よかった。
わたしは、この人の期待に応える仕事をしよう、とむくむくと
やる気がわいてきた。この会社で初めて、ちゃんとした人が
いたな、と思った。自分が相手に望むことを、的確に率直に
伝えるのは、意外と難しいから。

早く、美しく、間違えず。
お昼までが、あっと言う間だったよ。

去年の春に来たとき、まだ完成していなかった高層の校舎が
完成していて、その中のピカピカの学食で、お昼を食べる。
後期の終わりかけの時期なのかな、学生たちでいっぱいだった。

禁煙の食堂の一番はしの席を陣取って、タバコを吸ってる数人の
男子学生。よく見れば、ハンサム揃いぢゃ〜ん!
Dragon ashのフルヤくんを気取った感じのおにーちゃんたち。
なんかさ、じろじろ見ちゃったよ。いやー、いいなー、若いって。
嫉妬したよ、はっきり言って。

あ、そう言えば、会社のH川さんの息子さんは、この大学を
第2志望にしている。

センター試験がんばって、夢が実現しますように。