なくもない

S木さんとふたりでお昼に。
彼女は、いつも起業したいと思っているそうだ。

わたしはこのところ、ここで定年まで働く、と漠然と思っていた。
求人広告は見なくもないけれども、これ、と思う仕事もない。
社員との格差にはいつもいつもむかついているけど
その気持ちは、ひたすら心の奥底に押しやっているのだ。
ワークシェアリングなんてことが、時々新聞などで言われていて、
それが導入されたりしたら面白いなと、思わなくもない。
そんなところだ。

わたしは起業するようなタイプではない。さすがに、その程度
には、自分がわかったのさ。

でも、ひとりでやることなら、子どものころからの、夢が、
なくもない!

才能がきっとないからダメ、と大した根拠もなく思ってきたけど、
どこかで、野心がなくもない。やってみなけりゃわからないものね。

S木さんは
「70歳になったとき、どうして40〜50歳のとき何も
しなかったのかって、きっと思うよ。それはイヤ!」
常々、会社の20代のパートの人たちに、若いんだから、もっと
欲を出せばいいのに、と思っていたことを思い出した。

彼女たちに向けたその言葉は、そのまま、わたしにも
当てはまる、と気がついた。

なんてこった!自分をわかるのも大切だけど、あきらめることも
ないじゃん。

久々、パワーがわいてきたぞ。老化とかほざいてる場合ぢゃない!