情報情報っていうけど

情報情報っていうけど、聞きたくない情報とやらもたくさんある。
中でもわたしが絶対聞きたくないのは、動物虐待の話だ。

こないだ例によってお昼休みに、Tさんが言った。
「S木さんのご主人がね、猫のひげを切ったんだって。そしたら間の
抜けた顔になっておかしかったらしいよ」

わたしはあきれた。うるさいから切った、とはなんだ。猫のひげは、
自分のカラダの幅分の長さがあって、細い所をすり抜けるときの目安に
なっているのに。

3人の子どものほか、犬や猫を何匹も飼い、フリーで仕事をし、いい
ところに一軒家を持つような壮年の男性が、することなのか?
それとも、猫のひげを切るとおとなしくなる、との新しい学説でも
あるのか?

わたしは哀しくて、「そんな話聞きたくなかった。S木さんのご主人に
がっかりした」と言った。その言葉の裏には、そんな話をおもしろそう
にわたしに聞かせるTさんもどうよ?という気持ちがあったことは、
もちろんだ。

問題は、わたしはそれを虐待ととらえるが、彼らはそうは思っていない
ということなのだ。
セクハラ認識のないセクハラおやじと、同じなのだ。

この話をここに書くのは、自己矛盾。
さんざん考えたけれど、泡だった気持ちは日記として残しておきたい
気持ちが勝ってしまった。
不快に感じた方には、申し訳ありません。