怒濤の一週間

3日、父は人工呼吸器を拒否。それは、強い意志だったので
家族もそれを尊重することを決めた。ICUを出て、隣りの個室
に移る。母はMRIの検査を再度行うことになる。

4日夜、家族で付き添う。
徹夜で励まし続け、なんとか5日の朝を迎え、小康状態となった。
午後、母の検査の結果、問題ないとの診断。いつ退院しても
いいことになる。

自宅に戻り、仮眠をとり、夕方再び病院へ。
病室に寄った後、わたしたち姉妹が1階の食堂で夕食をとろう
としたところに、蒼白の母が飛び込んできた。

家族が見守る中、午後7時頃、父は息を引き取った。

そのあとは、怒濤のように過ぎていった。
その都度その都度、いろんな感情にさらされたし、考えもした
けれど、今はただ、事実を列挙するしかできない。

父は5年もの間、入退院を繰り返した。無念ではあったと思う
けれども同時に、苦しみからようやく解放されて、わたしたちと
しては、ほっとした気持ちも否定できない。

きのういったん帰京。猫のナナオは、知らん顔をして狸寝入り。
数時間後、夫が帰宅すると、ヤツはいそいそと出てきた。
わたしの匂いは忘れたらしい。

あとのことがいろいろとあり、あしたまた帰郷する。