浅い眠り

8日夕方、実家へ。まだ明るかったので駅から歩く。
浅間山の後ろに、富士山がそびえているような重そうな
白い雲があっておもしろかった。

年金とか保険とか通帳とか、処理がなかなか終わらない。
確定申告もどうするんだろう。どうやら医療関係の領収書
とか源泉徴収票が必要らしかったので、母に聞くと
「そんなの知らないよ」と言う。

23日の納骨法要の案内状の発送が、ようやく完了。
でも引き物がまだ決まらない。母は海苔にすると言って
いたのに、親戚の法事でお鍋をもらってきたため、揺れて
しまったらしい。

夜、全然眠れず。
眠りに入る瞬間に心臓がドッドッドッと高鳴って、引き戻
されてしまう。寝る前にお茶をたくさん飲んでしまったのを
思い出した。後悔・・・薄明るくなるまでに5回もトイレ
に行く始末。
カラダは眠りたいのに、アタマが眠りたくない、っていう
感じ。夜中だけに、父が言いたいことがあるんじゃないか
とか、心臓病じゃないかとか、自律神経失調症じゃないか
とか、あれこれ考えて怖くなってしまう。

明るくなったころ、ようやく浅い眠り。
起きてもぼんやりしていたけれど、それだけで他に具合が
悪いわけでもないので、夜中の心配は、カケラもなくなって
いた。ゲンキン。

それにしても、母を一人にしておくことは、もうできない
のかな?
物忘れのひどいことは、差し障りがあるほどだ。鼻も鈍く
なっていて、悪くなっているものも、平気で食べてる。
でもそれでお腹を壊さないのも、すごいけど。火の始末は
もっと心配だ。魚を焦がす、空だきをする・・・。
あ〜猛烈に不安。
でも考えてみれば、もし仮に一緒に住んだとしても、いつも
監視?していられるわけでもない。

それに、そうした基本的な生活全般が心配だから一緒に住む、
などと言われたら、どんな気がするだろう。悲しいだろうな。
わたしも必ず行く道なのだし・・・。

どうしたらいいんだろう?

帰京の電車の中、山田風太郎「戦中派不戦日記」を読む。
3月10日の東京大空襲の部分には圧倒された。今まで
いろいろ読んだけれど、最も無惨で恐怖に満ちていた。

とぽとぽ家に向かっていたら、マンションの入り口に夫
を発見。ときどきこういう偶然がある。おもしろいものだ。