わたし岡ひろみと同い年^^;)

エースをねらえ!」を5巻まで一気に読む。所用のため
しかたなく中断。

ずいぶん久しぶりだった。ドラマで触発されて、久々読む
気になった。

で、お蝶夫人の孤独感、失意、再生の描き方!

これに、最初読んだとき、気づいたかどうか。
いきおい、ひろみと藤堂さんの恋の抑制と、宗方さんとの
関係とその成り行きにばかり目がいっていたはず。

今、お蝶夫人の自己規制と諦観と再生は理解できるし、
そのプロセスに興味もおぼえる。

ひろみと藤堂さんの恋模様の些細な表現は、あまりに
幼くて、気恥ずかしくなってしまう。

また、宗方コーチの両親との確執に、ひろみや周囲が抵抗
を感じるあたりは、時代を感じてしまう。当時のわたしも、
?だった記憶もあり。当時までの漫画のテーマをひきずって
いたのかな。

あと、長いこと、「知ってしまったら、知らなかった昔には
戻れない」ということを、まるで自分で発見した真理の
ようにしばしば周囲に言っていたんだけど、ほぼおんなじ
内容を、宗方さんのセリフに発見!

どうやらわたしは、いつのまにか、彼の言葉を(正確には
山本鈴美香さんの言葉)自分のそれに置き換えていた
らしく。トホホ・・・。
いえ、その内容は、もちろん実感なのだけれど。

バレエ漫画「スワン」が大好きで、100万回くらい読んだ。
でも、結局のところ、人物の構成から筋から、「エースを
ねらえ!」を踏襲していたんだと、改めて思う。

二番煎じでも読ませてしまう、可能性のある世界観なんだ
よね。

それにしても、あの時代の少女漫画の志の高さに、胸が
いっぱい。