雷、地震、そして虹。

きのう夕方、スクーリングの最後に合評をしているとき
雷が鳴り、大雨が降った。

わたしとしては作品の出来も気分もまずまずだった。
去年の木炭デッサンは散々だったので、それに比べれば。

先生も一人は去年の最初の牛骨デッサン(鉛筆)のときと同じ
人だったという安心感もあったかな。

6時過ぎに終わり、まっすぐペンションに帰った。大荷物が重くて、
大汗をかいていたので、夕飯の買い物をする余裕もなく。

そして、部屋でごろりとしたあと、7時を過ぎたので下に降りて
フロントでスリッパを脱いだそのとき、ぐらりとした。
あれっと思っただけで、フロントに誰もいないなあと思っていたら
突然、3人ペンションの家族の人が奥からバタバタと出てきた。
地震地震や、あ、お客さん、大丈夫?ここは阪神のときもあんまり
揺れなかったのにな〜、相当やわ〜」
ほんと、かなり強く揺れている。言うまでもなく地震は大嫌い。
早くも汗が吹き出し、カウンターに手をつき、中腰になってしまう。
ペンションの食堂のようなところに行き、テレビで地震情報を見せて
もらう。
設備が物足りないので、このペンションには2度と来ないだろうと
思っているけれど、こんなことが多分、ずっと記憶に残るだろうなと
思った。

それから数時間後、もう大丈夫と思い、寝ようとしたそのとき
またきたまたきた。それも、さっきより強いし、変な揺れ方にあせる。
バッグをひっつかみ、チェーンをがちがちと外し、ドアを開ける。

ここには誰もいないのか、誰も出てくる様子がない。
何人泊まっているのか知らないけど、皆さんすごい。それとも
誰もいないのか?だいたい、ペンションの人は?

心細く、テレビを見続ける。アナウンサーが
「落ち着いて行動してください!」とか言うのが、かえって危機感を
あおる。

でも、知らないうちに寝ていた。

朝、きょうは帰るだけなので、のんびりチェックアウト。吹田に
住む妹と待ち合わせ、相国寺晴明神社、二条城まで、おしゃ
べりしながら歩く。
夜中の地震のとき、妹の息子(小5)は目を覚まさなかったそうだ。

4時34分ののぞみに乗る。
台風模様の雲がいろんなかたちと色でびゅんびゅん飛んでゆく。
遠くの街に雨雲がかかってもやっている、その上に虹が見えた。

雲が好きだ。
この大学を無事卒業したら、気象の勉強をしようと思った。

家に帰っても、猫のナナオはさっぱり知らん顔。