台風不安
またまた台風。夕方6時の今、猛烈な雨音がしている。
テレビをつけるとまだ大阪あたり。心配になる。
きょうは休みで家にいるけれど、9日の22号のときは出勤して
いた。帰宅勧告が総務から出たので、4時半に早退。
家の近所までたどり着いたら暴風雨になって大変だった。
急に実家が心配になり、あせって母に電話した。なにしろ、
家の前は碓氷川が流れているのだ。水源は県境。
山で大雨が降ったら増水の可能性がある。
なにを根拠にしているのかまったくわからないけれど、
「ここは大丈夫だから」と言う。
・・・・。
その実家に、久々すばらしく晴れ渡った15日、親友のM砂
ちゃんと出かけて行った。
絶対に山を見てほしかったので、前橋駅で降り、県庁の展望
ラウンジに行った。
360°思ったとおりの絶景だった。赤城山の裾野の美しさといったら。
西の妙義山の左の荒船山は、くっきり長方形。「UFOの滑走路
だよ」、なんて妹たちと話したのを思い出す。
今回は、浅間山もくっきりと見えた。
噴煙が少し出て、それが上空で妙義山方面に細長く横たわって
いた。
実家の最寄り駅近辺では、妙義山に落ちた太陽が、浅間山の白い
噴煙をオレンジ色に染めていた。こういうのを残照というのか。
でも、ほれぼれと見ているのはわたしたちだけだったよ。
翌日はもう曇り空。庭は、葉が落ちかけて、寂しげ。川には白鷺、
鴨、あとカワセミもいた。案外、バードサンクチュアリ?
夕方、東京に戻った。
17日、カルチャーの友人オオヤさんと「マティス展」を見に行く。
圧倒された。
オオヤさんが「哲学ですね〜」と言ったけど、いい表現かも。
18日、先日の試験の結果がでて、次に進むことになった。
きょうは図書館に行って、マティス関連の本を数冊借りてきた。
雨音を聞きながら読む。
まだ何も知らなかった昔、お腹の底から愉快で、深呼吸をする
ように喜びでいっぱいになることが時々あった。
もう、そんなことはめっきりなかったし、忘れてもいたのを、その
とき急に思い出した。
思い出したけど、それはやってこなかった。