地震恐怖

おととい、久々どでかいミスをしてしまった。かなり落ち込んだ。
きのうの明け方、気になって目がさめたほど。
ここで弁解してもしようがないけど、あの日は、台風23号の
高知県での高波や孤立したバスの人たちを想像して、どんなに
恐ろしかったかと思っていたのだった。

きのうは締めでもあったし、神妙にしていた。すると、地震
フロアは悲鳴、悲鳴。課長が「ドアを開けて!」と言うのにわたしは
煽られてしまい、キャビネットの上の扇風機がぐらぐらするので、
ひとりそれを降ろしたりした。

そのあとも余震で、もう全然集中できない。カトウさんは、端末を
睨みつけながら、「あ、またきた。・・・、ほら」と言っては、いちいち
報告してくれる。もう、いいって。
サトウさんには、「扇風機おろしてましたね〜、ププ」と言って、
笑われる始末。

あとで、こんなに動揺してしまっては、危機管理能力ゼロだと
がっくりした。見る人が見ていたら、バツを付けるに違いないや。
課長も地震は苦手らしくて、何度目かの余震のとき、
「勘弁してよ〜」と独りごちていたっけ。

地震のことで心はいっぱいになってしまい、ミスのことが占める
割合は小さくなった。

それにしても、子どもの頃学校にいて体験した新潟地震を思い出
した。
確かお昼すぎで、わたしはちょうどトイレにいた。あわてて飛び出し
たら、逆に走り込んでくる子がいて、「地震だよ!」と声をかけたのを
憶えている。その子は悲鳴を上げていたので、もちろんわかって
いたのだろう。
わたしたちは校舎を出て、校庭に避難したのだ。

それで、実家の母が心配になり電話してみたら、「もう静まったから
平気だよ」とへっちゃらだ。これから祭太鼓を見に行くからと、早々に
切られてしまった。太っ腹。
わたしはといえば、スミムラさんと飲みに行く約束も、地震嫌いの猫
が心配だからと理由をつけてホゴにし、9時に会社を出た。
その猫は、ふて寝?していて、知らん顔。