新春微祥

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
これを読んでくださった皆様に、幸せが降り注ぎますように!

年末からを、振り返ります。

25日 急遽、M砂ちゃん来。ピースボートの土産話を聞く。
特にモロッコボリビアキューバイースター島が印象的だった
みたい。
エジプトは、食べ物がよろしくなかったらしい。鳩やら。
ピースボート主催のツアーは大人数で移動するのに閉口して、
若い男子を用心棒に募っては、地元のツアー会社と交渉して、
観光したとか。

そして、しっかり新しい彼氏をつかまえていた。

でも彼女ばかりでなく、カップル多数発生、船内で結婚式を
挙げた熟年カップルもあったそうだ。

困ったセクハラおやじも少なからずいたり、同室の人が不愉快と
言って、毎日大荷物を持ってデッキにいる人も何人もいたとか。

900人も乗っていたら、そりゃ〜、いろいろあるだろう、と思っていた
けど。

写真を見れば、空気や匂いが違うのがわかる。
そういう所に身を置いたら、たとえ誰かと居たとしても、孤独が身に
沁みるだろうなと思った。M砂ちゃんは、
「もう今、何も欲しいものはないよ。なんにもいらないよ。すごいもの
見たんだもの、ボリビアとかモロッコとかさ、だからいいんだよ、もう」
と言うのだった。わたしはその気持ちは絶対にわかる、と思った。
そして同時に、映画「ブレードランナー」でルドガー・ハウアー演じる
レプリカントが、最後の戦いで同じようなことを言っていたなと思った。
ただ彼は、アンドロメダだったけれど。

でも、M砂ちゃんの人生は続くのさ。
さっそく配膳のバイトに出かけて行った。

30日 仕事納め。帰宅したら大学から日本美術史第二課題の再提出
レポートが返却されてきた。評価はギリギリのC。理解にはほど遠いが
名古屋に行ったりした熱意に免じて、だって。まったく、あきれるほど
直截な評言に苦笑い。
浪速小町さんは、その単位まで認定されて、ほんとすばらしいです。

晦日  朝からおせちの買い物に忙殺される。夫がつなぎを着て
掃除に励む姿にびっくり。
紅白は、気志団のがおもしろかった。NHK、腹括ったなと思った。

元旦  実業団駅伝見る。東京は雨だったけれど、群馬は今年は
珍しく空っ風がなく、穏やからしい。
母に電話で新年の挨拶。意外にも「ありがとう」と言ったので少々驚く。
4時、友人たち来。料理評判よく、気分よく酔う。

2日  布団の中から箱根駅伝を見る。山登りで順大の選手の力走に
釘付け。終わってからようやく始動。実家へと。新町で妹一家に
クルマで拾ってもらい、一緒に実家に向かう。
甥たち3人は、まるで上げ膳据え膳。一番上の高校生なんぞは
あんなに可愛がったのに、今じゃ、わたしのことなど舐めきっており
目も合わさぬ。悔しい。
ハウルの動く城」を見ていても、「ありえない」とか「文法がおかしい」
とか理屈ばっかりこねるので、おもしろくない。こちらは文法なんか
さっぱり忘れてしまって、反論もしどろもどろで迫力もなし。
悔しい。
妹が小声で「男の子と映画見ても、これだからつまらないんだよ」
とつぶやいた。確かにな!

帰る段になって、夫から預かったお年玉を授けると、さすがに
神妙に頭などペコリと下げるので溜飲を下げる。調子に乗って
「今年の目標は?」と聞いてみたけれど、誰も無言だっただよ。

帰ったあと、つらつらと高校生の頃を思いだせば、わたしだって
親戚のおばさんなんか、舐めていたかも、と思った。
子ども相手にムキになって、つくづくオトナゲない也。

3日  母とふたり箱根駅伝を見る。順大の選手が脱水症状になり
はらはらする。どうにかたすきをつないで一安心。でも他にも
波乱あり、近年になくおもしろかった。
久しぶりに出場した母校は、低位の定位置で残念。

母は、久しぶりに天ぷらを揚げてくれた。それはおいしかった
けれど、お雑煮は、すごいドロドロでしょっぱかった。

その後、ふたりで高崎の高島屋に行った
入り口でロボコップ高見盛関と遭遇。

母は自作のロングコートを着ていたけれど、ポケット位置がかなり
下になっていた。痩せたのもあるし、小さくなって。
昔は、同じコートを兼用で着たこともあったのに。
そして、ずっとわたしの肘をつかんでいた。

今年は、母にとってどんな年になるのだろう。