にゃんにゃんにゃんで猫の日

18日、仕事は休み。アタマの中はまだ京都なので、絵を見たくてたまらない。
それで、前日の朝日新聞夕刊に出ていた建畠覚造さんという彫刻家の方のドローイングを見に銀座のギャラリーに出かけた。
この方は16日に亡くなったという。今月に入って入院先の病室で描いたという、ハガキ大の鉛筆のドローイングに見入った。
ベッドや、ベッドから見える器具や、夜の病院の廊下などを淡々と描いていた。
父が亡くなったときのことを自然と思い浮かべてしまう。
病院の独特の匂いや、看病していたときは病院はどこも暗いセピア色だったのに、亡くなった後、改めて料金を払いに行ったときは、明るい、普通の建物に見えたこと。

そのあと「ブリヂストン美術館」に行った。ちょうど学芸員の方の「ギャラリートーク」があった。「岡鹿之助「雪の発電所」を語る」というもの。その絵の前で、最初15人くらいの聴衆が、床に座って聞く。聴衆はだんだんと増え、25人くらいの男女が学芸員の方を取り囲んだ。
彼も熱が入ったらしく、45分の予定が1時間になった。彼によれば、こうした企画は最近のはやりのようだけれど、実は戦前からあったんですよ、とのことだった。
岡さんは、その場所(長野の地獄谷近く)を1度だけドライブ中に見て、家に帰ってから写真などなしに3ヶ月ほどで描いたそうだ。ただ、そこになかった4本の電柱を画中に付け加えたという。確かにそこに電柱がなければ、つまらない絵になったに違いない。
ギャラリートークが終わっても、熱心な男性が、学芸員の人に自説を開陳していた。東京国立博物館の浮世絵のツアーガイドでも同じような場面があったっけ。

20日、3年前にショップに異動したKさんが、突然、わたしたちの係に里帰りしてきた。
体調を崩して3ヶ月休職していて、元の部署に戻りたい、という話は本人から聞いていたけれど、まさかそんなこと実現するのかなと思っていただけに、びっくりだった。よほど強い力が発動されたんだねぇ。
この会社は社員には何でもあり。

きょうもお休み。朝、フィギュアの結果に釘づけだ。
荒川さん確かによかったけど、村主さんだってよかった。1位の人の演技は、わたしにはあざとく見えた。村主さんはもう少し点が出てもよさそうじゃない?
そのあたりは、本人たちの表情にも表れていた気がする。
まったく、採点競技というものは・・・。
そのあとの男子スピードスケート1500m。
最後の一周でヘロヘロになってしまう人続出の中、最初から飛ばさず余力を残した作戦で勝ったのがイタリアの選手。おもしろかった。

先月提出した「囲まれた空間」が添削されて返ってきた。
再提出だった。構図よくない、立体感ない、視点ぶれてる。
まあ、再提出の予感がなくもなかった。
こんなことでは、その後出した油彩2枚もダメ??
しかし、何度出しても学費の内なので、1度で通ってはもったいないかも。
「手」の50枚ドローイングではB評価をくださったW先生が担当されていた。今回も添削文ビッシリ書いてくださり嬉しいような苦いような。

あ、浪速小町さんにご報告。「日本美術史」は75点で合格でした!
わたしとしてはまさかの高得点。レポートは辛く、試験は甘いのでしょうか?!