中州の鳥

26日、実家に帰る。母は珍しく昔の話をした。前橋の空襲、
英語教育をまったく受けなかったこと、食べ物で苦労したこと、
結婚のいきさつなど。

英語ができないのは知っていた。
最近行き始めた美容院の名前が英語で、店の看板もそのまま
英語でまったく読めず、道がわからなくなって通行人に聞こう
にも名前がわからないんだよ!と言う。
顧客カードを見たら、本当に徹底的にアルファベットのみ。
これでは読めない人にはどうしようもない。

わたしは母のため、紙にアルファベットを書き、不本意ながら、
カタカナでルビをふった。思いついて母音と子音など話してみる。
だんだん熱くなってくるのが我ながらおかしい。が、母はもう、
眼が泳いでいる。
教えるのは渋々断念。

家の前の川の中州がなくなっていた。治水事業というのか、川幅
がぐんと広くなっていた。見ると、鴨の一家が4、5羽固まって漂って
いた。中州には長い間に雑草が繁茂して、川の表情を豊かにして
いたし、鴨の他にもきれいな鳥がたくさんいた。彼らはどこへ?
とても残念。

ぐるっとパス」という美術館入場券のクーポンがある。期間は2ヶ月、
2000円なのでいくつかの常設展を見れば、元がとれる。
28日、このクーポンを使って、初めて「国立近代美術館」に行った。
現代作家のコーナーに、大学のK先生の作品があってビックリ!
松本竣介の「Y市の橋」がとてもよかった。画面の滑らかさが気持ち
いいのだ。

たいていの美術館併設のレストランは、居心地はいいのだけれど
味の方はごく並。
ところが、「近代」のレストランは、すごくおいしかった。
まったく期待していなかったので、お皿が眼の前に置かれたとき、
あまりの盛りつけの美しさにあっ!食べてうわっ!パンはおかわりして
しまった!お堀端で景色もいいのに、お値段リーズナブル。
名前は「クイーン・アリス アクア」。皆様におすすめ♪

会社の派遣ミズ・オスカルが、不調だ。
近い人が急死して、ショックで2週間休んだ。今は出てきたけれど、
薬を飲んでいる。その影響か時々もうろうとなっている。足腰にも
影響があるらしく、昨日は椅子から転げ落ちた。