宿命

番人さんの日記を読んで、「宿命」という言葉にドキリと
した。

この前、母に呼ばれて群馬に帰ったとき、母がつぶやいた。
「宿命だと思ってあきらめたんだよ」
父と決していい関係ではなかったというのだ。
まるで知らなかった。ごく普通の幸せな夫婦だと思いこんで
いた。
何にも知らなかった。

体調を悪くしても、性格を変えても、自己主張をやめても、
離婚なんてありえなかったみたい。
全部、「宿命」だと思ったそうだ。

それを聞いてから、わたしは父母のことを考える。ずっと
考えている。
新聞に自分の父親を語るシリーズ記事があってよく読んでいる。
いろいろあっても結局いい父親という結論ばかりなことに気づく。
本当か?と思う。いい話ばっかり、なんて不自然だと今は思う。

洲之内徹さんの「気まぐれ美術館」をまた読み返している。
ブックオフに行ったら、70年代後半の「芸術新潮」が
あった。未読の「気まぐれ〜」が載っていたので、7冊も
買ってしまった。

このごろBSなどで、フランスの風景をよく見る。
パリ、モン・サン・ミシェルヴェルサイユブルゴーニュ
・・・。空が、なにか違う。雲の様子もダイナミックだ。
飛行機雲も多いみたい。いつか絶対行ってみたい、フランス。
イタリアに行くのにトランジットしただけのフランス体験。
そのときの、上空からの美しいパリが忘れられない。

かっこよくてあこがれの先輩が、英語の通訳ガイドの国家試験
に受かった。しかも会社を設立した。
M砂ちゃんは、「フードアナリスト」の資格試験に合格した。
試験の日、たまたま「めざましテレビ」のインタビューを受け、
TVデビューした。

昨日、思いがけず、ペパキャンさんに会った。
楽しい時間を過ごした。でももっと、個人的にお話したいと
思った。遠い遠い過去のわたしには、彼女と共鳴するところが
あるから。