資料室

この前の休みに、クルマの免許の更新に石神井警察に行き、
そのあと六本木の国立新美術館に行ってみた。

建物の外観は、写真やテレビで見ていたときは威圧感を感じた
けれど、実際は、丸みがあってかわいらしいし、そんなに大きく
感じない。
一目で気に入ってしまった。
ロビーも開放感があるし、大きな樽型の柱の上のレストランも
いい感じだった。あ、入ったのではなく、外からだけどね。

「異邦人たちのパリ」展では、フジタの50号くらいのが3枚も
あり、強烈に美しくて印象に残った。
でも、正直いうと、わたしはあんまり好きではない。
冷淡で、これみよがしな感じがするからかも。

3Fまで探検していくと、小さな「資料室」があった。
蔵書を眺めていたら、びっくり、今朝読んだ本の中で紹介されて
いた本がそこにあったからだ。
洲之内徹という人の「帰りたい風景」「気まぐれ美術館」
新潮文庫、ちなみに絶版)が大好きで
(もう一冊シリーズなんだけど、入手できてない)
ときどき引っ張りだしては読んでいるのだが、出がけにパラパラ
とページをめくっていて、たまたま「夜のノートルダム」という
本のことが目についた。
それは、画家鳥海青児さんの奥様の著作で、彼女が、亡くなった夫
の思い出を書かれているようだった。

タイトルもすっきりした書体で、カバーの全体は渋いあずき色の
美しい本だった。
昭和の本 だよ。

しばらく読んだ。

美術館にある資料室だから、美術関係の書籍が中心だから
当然、最近の著作ばかりが目につくなかで、昭和4、50年代に
出た本(もちろん古書だった)を収蔵したここの司書は、
いったいどんな人なのだろう。

古いもので見覚えのある本では、トム・ウルフの「現代美術
コテンパン」と「芸術とは無ざん(漢字に変換できません)
なもの」もあった。
あと岡本太郎も。
洲之内さんの著作もないかと目をこらしたけれどそれはなかった。

この次も必ず行って、蔵書のチェックをしなければ。
B1にあるミュージアムショップもかなり楽しめた。

NHK芋たこなんきん」最近見ている。
居酒屋さんのママさん、イーデス・ハンソン、いい感じだ〜。
昔よりずっと魅力的。気になる。
あと、「ヒミツの花園」もお気に入り。
京都迷宮案内」は必見だ〜