山の上のユートピア

しばらく日記を書かないでいるうちに早2月も終わりか。

今月も懐かしい人に会うシリーズ。
11日、大学時代の親友と会う。彼女は福島で中学の国語教師を
している。
17、8年ぶりだと思う。ちょっぴり緊張。

わたしたちは池袋の大学の寮で暮らしていたので、懐かしい
池袋パルコの前で待ち合わせ。

右から来ると思って見ていたら、来た来た。
彼女、びっくりするほど変わってない。

寮が懐かしかったので行ってみたら、今はマンションになって
いた。神社の境内なので、敷地はまるごとそのまま何も変わって
なくて、ほっとする。
小さなお社に二人並んで拝む。
昔はこんなことしたことなかったね〜、
と言いながら。
梅が満開だった。

彼女は、以前に会ったときは、なにか上からモノを見て
いる感じがして抵抗を感じたけど、年を経て、そんなふうは
まったくなくなっていた。 

授業中に教科書を読みながら、ふとまったく別のことを考えて
しまい、書いてない言葉を口に出したりしてしまうのを、
耳のいい子は許さないんだ、と寂しそうに言った。
教員以外になにもできないから、あと5年必死にしがみつくよ、
とも。

わたしの仕事は、「似合わないことしてるね」と、最近二度
目の反応。
「そんなもんだよ」とわたし。

今年は洲之内コレクションを見に宮城県立美術館に行こうと
思っているので、そのとき必ず会う約束をして別れた。

18日は、高校時代の友だちJさん。この人は、写真に夢中だ。
大きなバッグに何冊もアルバムを持ってきて、「ノルマだよ、
全部見て!」
350枚。写真を見るのは好き。彼女のテーマは風景だ。
群馬にもしょっちゅう帰ってはあちこち撮影して回っている
らしい。
とくに嬬恋村のキャベツ畑写真がよかった。
「群馬も捨てたもんじゃないよ〜」と言っていた。

その通り。
わたしは、長野新幹線安中榛名駅周辺がこのごろ大好きで、
帰ったら必ず行く。
もともとかなり高い山の斜面を切り崩して作った駅周辺。
前回は、駅のさらに上に、絶景ポイントを発見した。
そこからはもう、妙義山もやや眼下に見えるのだ。
そんな高い所に、まとまった集落があったのにも驚いた。
大きな蔵も見えた。日当りもいい。
ここだけの、とっておきの「物語」があるに違いない、と
思った。