伊勢スクーリングの話

朝から、油彩30号一枚、完成させるつもりでバタバタして
いたら、グラリときた。テレビではすぐさま、ニュース
画面に切り替わった。台風が去ったと思ったら、地震か。
震度6なんて、どんなに恐ろしいことだろう。

6月30、7月1日に伊勢でスクーリングがあった。
タイトルは「地域文化演習」。
今日はその話をしたい。

伊勢神宮の、内宮、外宮、猿田彦神社など駆け足で何社も
正式参拝。先生はときどき法螺貝なども奏上、参加者約40名、
かなり変わった集団だったかもしれない。

それにしても先生の健脚ぶりにはびっくり。
ついていくのは大変だった。夕方、猿田彦神社社務所での講義
ではあやうく居眠りしそうだった。

二見が浦の宿に移動後、夕食をとりながらの懇親会。
全コース、年齢性別フリー、一期一会だろうけど、先生の
追っかけをしているという歴史遺産コースの女性と知り合いに
なった。猿田彦神社の神事にも参加しているというからすごい。

翌朝は3時半に起き、4時15分にロビーに集合、
4時40分の
日の出を二見が浦の神社で迎えようというものだ。

お天気はいまひとつ。
でも、日の出を見ようという人々はわたしたち以外にも
たくさんいて、特に夫婦岩の間から日の出を見られるポイント
には、大勢のカメラマンたちが三脚を立ててそのときを待って
いた。結局太陽は雲の中、皆さん、残念でした!

その後、近所の神社を数社、参拝。もう、名前も憶えてない。
7時に宿に戻って朝食となったが、すでに、かなり仕事をした
気分だった。

チェックアウト後は各自でフィールドワーク。なんの下準備
もないが、斎宮歴史博物館に行ってみた。

同室の人たちとは離れ、プチ一人旅気分で電車に乗る。
伊勢斎宮といえば、あれこれ思い出したからだ。
山岸涼子の「日出る処の天子」や、「源氏物語」「伊勢物語
何十年も前の学生気分が蘇ってきて、何かうれしい。

13時に猿田彦神社集合だったので、斎宮はほどほどにして
内宮近くのおかげ横町まで戻る。ここは、まったくよく
できたテーマパークだ。ここに来たらみんな嬉々として
お金を落としていくだろう。
少し前のTBS「ぴったんこカンカン」に出ていた
さつまあげ屋さんを発見。
飛竜頭揚げというものを食べたかったけど、15分もかかる
というので断念。
伊勢うどんというのはあまりにもおつゆが黒すぎて手が
伸びず、松阪牛焼き肉の丼を食べる。

13時に会場に行くと、さっそくフィールドワークの報告会だ。
こういう時はたいてい、グループ分け次第で明暗が別れる。
今回は、発表を引き受けるというすばらしい男性がいて吉。

16時、報告会と先生の総評、法螺貝のあと、拍手で終了。

駅まで歩いたりバスに乗ったりする気力も体力もないので、
タクシーで伊勢市駅まで。
すると、昨夜同室だった名古屋のきれいなお姉様と一緒に
なった。こういうのは絶対縁なので、名古屋まで同席して
楽しくおしゃべりをした。
彼女は、去年の入学とのことで、わたしは先輩面をして、
いろいろと情報を伝授。

たった二日とは思えないほど、濃い内容のスクーリング
だった。おもしろかったけれど、寝不足もあり、へとへと。
恐るべし。