残業てんこ盛り

今回も、猛烈残業ウイークだった。
おとといは、0時を過ぎた。その15分前に端末が落ちる。
1分前に「これ、打ち直して〜!」とTさんが飛んできた。
直して確認し終わったら、もう端末は、動かなかった。
あ〜、ハラハラした。

隣りの席のSさんは新卒でここには仮配属だ。
同期は20人くらい館内にいるらしい。でも、この部署が一番
厳しいのではないかと思って聞いてみたら、どこもそれなりに
残業や精神面でも過酷だそうだ。
「働くって、ホント大変ですね」と言う。
そう、本当に、大変なこと。

わたしが新卒でアパレル会社に入った頃は、今思えば
のんびりしたものだった。
残業は時々あったけれど、定時過ぎに食事をとり、遅くても
9時には終了していた。
業界によっては、厳しいところもあったのかもしれないけど。

5月のプロジェクトが成功したから、係長は昇進して他に
異動すればいいのにと思っていたけど、そんなこと
全然起こらない。
成功というか単に終了しただけだから、とりあえず生存競争に
残った、という程度のことなのかもしれない。

秋にはまた新しいことが始まるらしい。
もっともっと厳しくなるに決まっている。弱い人間は不要
だろう。
来年は卒制に入る予定だ。何回も京都スクーリングに
行かなければならない。そんなこと、できるのかな?
今年のスケジュールを眺めると、繁忙期と重なっている
ところが何日もあるから。

そういえば、プロジェクトのメンバーだったUさんが
退職した。係長にさんざん振り回され、「もう、無理です」
と言っていた。このひと月は、毎日うつむき気味で
つらそうだった。
(うつむき気味はわたしも同じ)

おとといはUさんの最終出勤日で、花束贈呈があった。
そのときの挨拶で、係長が涙声になっていたのには、ビックリ
だった。
持ち上げたり落としたり、結局はそれが退職の最大の理由だと、
わたしたちプロジェクト仲間はわかっていたので、ここで
泣ける係長は、つくづく怖い人だと思った。

Uさんは、みんなと同じ0時過ぎまで残業。花束やプレゼント
や私物を抱え、晴れ晴れとした表情の彼女と別れ、ケータイを
見たら、大阪の妹から不在着信があった。
母のことかと気になったので真夜中だけれどかけてみた。
すると、「くだらない事だから明日でいい」と言う。
まあいいじゃない、と言って聞き出したら、なるほど確かに、
拍子抜けな内容に苦笑。PCが壊れて書き込みが見られなくて
気になるから代わりに見てほしい、と言うんだもの。

のどかさに、むしろ、癒されたかも。