京都は寒の戻り

夕べからの雨がすっかり上がるかと思って目をさましたけど
まだまだ降っていた。
8時発の「のぞみ」に乗って京都に向かう。
晴れていたら富士山がど〜んと見えると思われるあたりで、
雲が切れて明るくなってきた。
すると、太くて淡い色の虹が出ていた。
虹、久しぶりだった。
目を凝らして虹を見ていたら、「のぞみ」は、虹にどんどん
近づいて、そして追い越した。おもしろかった。
京都は晴れているのかと思ったら、どんより曇って、しかも
けっこう寒かった。晴れ女のはずが、がっかり。

地下鉄に乗り換えて北大路まで行き、今度は204番のバスに
乗る。今日は続々と人に会うので、少々緊張する。

卒制展の会場はすでに大賑わい。通学部の卒業式もあったらしく
若い者たちが大勢、晴れ晴れとした顔で、集っている。
大昔のわたしの大学卒業式を思い出してしまう。
大した努力もなく、さしたる達成感もなく、せいぜい、ほどほどの
将来の希望しかなかった。ほんと、パッとしなかったよ。
大金を出してくれた親に、申し訳ない、と今なら思うけど
それさえもなかった。バカだったなぁ。
今の若い者たちの方がきっと、ずっとちゃんとしているだろうと
思うほどに。
おそらくは2年後、わたしがここで卒業式を迎えるときの気持ちを
想像すると、それはもう、ワクワクしてしまう。
会場では、さっそく、Uさんとばったり出会う。縁があるとは
こういうことだろう。そろそろ彼女のケータイに電話しようかと
思っていたら、そこにいたんだもの。しかも、彼女も、わたしに
電話しようとして手帳を出したその時だったらしくて、ふたりで
大騒ぎ。
彼女と2人で作品を見てまわる。
「家に一枚くれる、って言われたらどれ?」と究極の質問を
繰り出され、ちょっと困ってしまう。
そこでまた、今度は。卒業生のKさん(神戸の方)とばったり。
この人とは人形町での最初のスクーリングで、ご一緒した。
それだけに感慨ひとしお。
彼の作品は、ご家族を描いたものだった。
「家族のために頑張ってきたからさ」と照れながら話してくれた。
12時を回って、今度も卒業生のYさん(名古屋の方)とランチだ。
いつも気になっていて一度も入ったことのないお店に行く。
一年間、いろいろ大変だったはずだけれど、Yさんは開放感
からか、とてもいい顔をしていた。
わたしはこの人と一番親しくさせていただいていたので、
これからは、企画しないと会えないんだな、としみじみする。
13時、今度は、偶然にこの日記を発見してくれたLさんと会う。
これまでのスクーリングなどで、やはりお会いしたことはない
ようだけれど、そういう気がしない。
こういう出会いは、本当に嬉しい。
彼女と今度はじっくり展示を見てまわる。初対面にもかかわらず、
あれこれ生意気な感想を述べてしまったから、もしかしたら、
あきれられたかもしれない。どうかご容赦を。
それから2時に、浪速小町さんと会う。
とてもステキなムードのある方で、ドキドキした。作品も色彩や
表現がメリハリがあって印象的だった。

まだまだあるけど、夜も更けてきたので今日はここまでにします。
また明日。