群馬のイメージアップ作戦

16日にはI先生の所属する「新制作展」を見に行った。
大学の知っている人が新作家賞というのに輝いていて、ひえ〜っ、す、すごい、と
びっくり。
I先生の自作解説や、スクラッチ技法を教えていただいたW先生にも再会、楽しかった。
ご一緒した猫好きNさんと、帰り池袋の小さな居酒屋に寄り、満足。
最近、めっきりチェーン店に行かなくなった。

何日か前の「秘密のケンミンショー」。群馬とか北関東のトーク
夫の手前笑ったけど、心の中では悔しさにム〜ッとしていた。
東京オリンピック落選も少々は落胆したけど、
群馬話のほうが尾を引いている。
群馬の人、どう思ってるんだろう。
上毛三山草津尾瀬もあるのに。新しもの好きで人情も厚いよ。
B級グルメもたくさんあるよ。政治家だけじゃなくて、ミュージシャンだって!

関係者の皆様、なんとかしませんか?!
大使はぜひ、布袋寅泰さんに!そして糸井重里さんをオブザーバーで!

二科展、「青の刻」

2日、二科展へ。
大学の担当のN先生がギャラリートークをされるというので、アツコさんと待ち合わせて
出かけた。東京や横浜に住んでいる仲間たちも大勢きていた。
とても刺激的な作品ばかりで、わたしたちは、夕方まで見て回った。
マチエールに凝ったもの、試行錯誤の後がわかるものなど、当たり前だけれど、わたしなどは
まだまだ道は遠いなと思った。先生は、今の年齢でどれだけ意欲的に吸収するかが
大切なんだよ、と言われた。
5日からは実家へ。
100号はやはりとても大きくて、東京のマンションではとても無理なので、実家をアトリエに
しようと決めている。
誰も来ないし、まぁ、理想的な環境。FM群馬がお友だち。
幸い天気もよくて、庭もいい感じだ。暑さが戻って、ここでも
セミがまだまだ頑張っていた。
けれども夕方からはぐっと気温が下がり、今度は秋の虫たちがリンリンと鳴き始める。

明け方に目が覚めると、ふと、もう、虫の声が、ほとんどしないのに気づいた。
昼の虫と夜の虫が入れ替わるんだなと思った。
すると今日、帰りの電車の中で読んでいた本の中に、そのことが書いてあった。
『昆虫記』のファーブルが、その一時の沈黙の時間を、「青の刻」heure bleueという言葉に
した、という記述だ。(「青の美術史」平凡社ライブラリー 小林康夫著)
青が好きで、今回の制作でも青を美しく描きたいと思っていたので、タイトルに惹かれて
購入した。とても示唆に富んでいて折りに触れてページを繰っている。
そんな中でのシンクロニシティ、こんなことが嬉しかったりする。

ガンバレ、セミ!

近所に、こんもりと木々が生い茂っている場所が
数カ所ある。今、そこでツクツク法師ほか、セミが猛烈に鳴いている。
そのあたりの前を通るときはいつも、「ナウシカだ〜!」と思って
ワクワクする。
木があまりないところでも、「オーシ〜ツクツクオーシーツクツクジーツツツ」
電柱やモルタルの家の軒の下にもセミがいるのだ。
最近ではもう、なんだか秋めいて日陰では涼しいくらい。
それでも、陽がようやく安定して射すようになったので、セミたちは
大急ぎで鳴き交わしているのかなと思う。
ガンバレ!セミ
そういえば、先日のスクーリングの時、京都瓜生山では、シャ〜シャ〜シャ〜シャと鳴く
セミが大合唱だった。あれはなんだろう、関東ではあんまり聴かないかも。
あと、烏丸御池の交差点の街路樹にも、小さな鳥たちが大挙していて大騒ぎだったよ。

真夏の卒制スクーリング

ポートフォリオと副論という、卒業制作のテキスト課題提出が無事終わって、ちょっとホッとしている。
7/31~8/5に、6日間という長いスクーリングがあった。山場は、3日目のプレゼンだ。
資料や作品を提示しつつ、100号ではどんな制作をするかを発表する。持ち時間5分、質疑応答5分。
口べたの上がり症のため、下準備は必須だと思ったので、前夜はホテルで文章を考え、シミュレーション。
それが功を奏して、なんとか乗り切った。2、3人の人が意見を言ってくれたりしたのも嬉しかった。
発表は五十音順で、わたしは早めに終わるので、その後は他の人たちの発表を楽しんだ。
口べたはわたしだけではないみたいだったけど、ときどき元教師とかいう人がいて、そういう人はさすがに滑舌よかったし、
そうかと思えば、「俺、全然わっかんねえよ」などと言うダサダサのおっさんがいたり、天然で笑わせる若い人とか、
おもしろかった。動物大好きで犬を描いた人がいて、先生は渋い顔だったけど、その犬の素朴な姿がなんか切なくて、
目頭が熱くなったり。
会社でミーティングがあっても挙手なんか滅多にしないが、ここでは挙手しまくった。いいと思った部分を言って、その人を
応援したいと思って。
5月の1回目のスクーリングではほとんど知らない人ばかり(知ってる人はとっくに卒業、またはまだ)で寂しかったけれど、2回目ともなると,気が合いそう!と思う同年齢くらいの人たちがわかってきたので、制作以外でも、これからが楽しみに
なってきた。
そういう人は不思議とバスに偶然乗り合わせたり、ばったり鉢合わせしたりする。こういうのは偶然というよりは必然なんだと思う。

2008年大晦日

久々、です。ちょっと振り返ります。


10月17日は、お財布紛失思い込み事件があった。会社遅刻してまでカード止めたり
きりきり舞いした3日後に意外なところから出現して・・・。
完全な独り相撲でした。

老化、すごい勢いで進んでいるような。

10月23日、大学の課題3ー2の3回目提出。
2枚ともけっこう気に入った。

10月末、安中に会社の若い子たちと一泊。Weeを楽しんだり花火をしたり
若いチョイスだな〜。
ススキが一塊、庭のど真ん中に高々と成長していてビックリ。
翌日帰る前にエアコンのスイッチを入れたまま、東京に向かってしまったかと
思い、心配のあまり、翌日、新幹線に飛び乗って、安中に舞い戻ってみたら、
スイッチオフでした・・・。


それにしても庭が荒れ放題なのが気になる。
それで、11月に入って、またしても日帰りで庭掃除に行った。

雲がちで時折の小雨ではあったけれど、小さなラジオから聴こえるまったりした午後の
DJをお供に、手には軍手、頭にはヘアバンド、首にはタオルという格好で雑草らしい草
(もちろん定かではなし)をじゃんじゃん抜くと、ミミズがいるいる。
もともとは埋め立て地だったはずだけど、30年の間に豊かな土になったのかなぁ。
おもしろくなって熱中していると、人の気配が。近所のYさんが、様子を見に来たのだった。
「頑張ったね〜、お母さんも喜んでるよ」などと言ってくださり、少々しんみり。
彼女は、造園屋さんを頼んでいるというので、即決でうちもお願いすることに。

特大のゴミ袋に5袋、成果の枯葉や雑草を詰め込んで、それをズルズルと裏の納戸に運び込む。
これは後で義弟が処分してくれることになっている。
いい汗かいて、いい達成感のまま、帰った。


11月19日、添削が返却されてきた。
ドキドキしながら評価書を読む。
「合格」だ〜〜〜っっっ!!キターーーーー!!!
M先生の「互いの喜び」という言葉に頬がゆるむ。
嬉しくて嬉しくて、先輩や友人にメールしまくる。
それにしても、3年次に2年半もかかったのか。なんてことだ。


11月28日から3日間「銅版画」のスクーリングにまた京都に行く。
うまくできたらニューカレドニアのM砂ちゃんに送るという目標があったので
気合いを入れて下絵も準備していたのが奏功して、納得の作品になった。
銅は柔らかくて細かな線も掘れる。掘っては腐食させて試し刷り、それを10回も
繰り返した。ニードルの作業は一心不乱の無我の境地。
でも、スクーリング終わって京都駅まで戻るときになって、日曜で205番のバスが
極端に少ないのをまったく忘れていて、真っ暗な上終町をバタバタしながら、
「ここであたしナニしてるんだ〜」な展開になってしまった。本当に、全然学習能力なし。


今月は、仕事が一年で一番忙しい。最大ピークの5日間は、連日深夜までの
残業、それに加えて想定外の大事件も起きて、部内の空気はとんでもなく悪かった。


それを終えて、今年度最後のスクーリングにまたしても京都へ。
今回は「写真・静止画」。来年、ポートフォリオをつくるのに役に立つよ、と
諸先輩からのお勧めもあって。でも、人気が高いらしくて、わたしは何度も定員モレ、
今回ようやく当選したのだった。
スクーリングでおもしろいのは、何かと縁のようなものを感じることだ。
今回、隣りに座った若い美人Uさんと、後ろの席にいた顔見知りの人と3人で、
カトリック教会のクリスマスミサに行ったのが、不思議な展開だった。
Uさんは大阪で仲間たちと長屋の改装プロジェクトをしているとか。
撮る写真もかっこよくて、刺激的な人だった。


これを書きながら、窓ふきしたり、レンジを磨いたり、買い物に行ったりしているうちに、
晦日も暮れてきた。
今、淡い夕焼けの上に、三日月と明るい一番星が輝いている。

読んでくださった皆様、ありがとうございました。
コメントをくださった方々、☆をつけてくださった方々、きちんとお礼もできず
申し訳ありませんでした。
来年もどうかよろしくお願い申し上げます。
そして、よいお年を!

啓示

大学の洋画の先生たちのグループ展が京都で行われているので
今日は、大阪に住む妹と京都で待ち合わせて、一緒に遊んだ。
東京はすっきり大快晴で、雪をかぶった富士山がずっと見えて
いたのに、名古屋を過ぎたらとたんに雲がちになり、京都は
小雨だった。でもそれは短い時間で、午後には気持ちのいい
秋の日差しが降り注いだ。



行きののぞみの中で、にぎやかな若い男子のグループがいて、
聞くともなく話しに耳を傾けていたら、彼らはどうやら
理系の人びとで、量子だか粒子だかという言葉の合間に、中のひとりが、
「その論文はおもしろかったしよく理解できたけど、啓示を
得られなかったんだよ」
というのが聴こえた。おもしろかった。
帰りののぞみでは、三人席の通路側が空いていたので座ったら
内側のふたりの会話が自分の生活の収支の話しを事細かに、しかも
大声で話していて、あんまりいい気持ちがしなかったので
イヤフォンで音楽に集中したかったけど、あまりにも声が大きい。
ちょうど名古屋で前列が空いたので移動したほど。
のぞみを降りて乗った山手線では、偶然隣り合わせた知人同士らしい
男性ふたりが、「え〜〜!!元気だった?」と楽しそうに話していた。



なんだか、ちょっと奇妙な感じだったな〜。



京都では、三条のギャラリーに行ったあと、先斗町から祇園を散策。
NHKの朝ドラ「だんだん」の気分で。それはわたしたちだけでは
なかったのか、大勢の人たちで賑わっていた。
夜にはまったく違う顔なんだろうけど。
夢花さんのような若い着物姿の女性が何の用事か小走りに家々を巡って
いるのに出くわしたりした。



その先に建仁寺があって、名前しか知らなかったけれど、
特別公開の庭園を拝見、お茶室で抹茶をいただいた。
副住職さんが袈裟姿でお運びさんをやってくださり、お茶室に
飾られたお軸の解説をしていただいたり、珍しいことで
わたしたちは、大盛り上がりだった。

9月6日 ヌーメア 9月7日 帰国

明日はもう帰国なので、今日は遠出はしない。
でも、例によって早起きをして、郊外の市場へ。
それでも少し出足が遅かったようで、M砂ちゃんのお目当ての卵屋さんは
もう完売店じまい。ランチ用にエビを大量にお買い上げ。
生の大振りのを、お店の人がヒゲをごっそりつかんでビニール袋に
ざざっと投入。
わたしたちは、お土産用にコーヒーやニアウリの蜂蜜を買う。
M砂ちゃんの家で、ジョニー・ウォーカーの空き瓶に詰めたのをバゲット
つけていた。ここでは、英語はまるっきり通じないので、身振り手振り。
帰りに、わたしたち旅人二人は、ココティエ広場近辺でクルマをおろされ
旅人だけで、観光してみる。

といいつつ、そうそう見るところもなく、ベトナム人の経営するお土産屋さん
でTシャツなど買うと、待ち合わせの時間まですることもなくなり、
カフェでビール。
お昼は朝買ったエビと、パパイヤの炒め物など。

エビは、日本に帰ってからさっそくやってみた。ただ塩焼きするだけなのだけど
おいしかった。
午後はまたスーパーにチョコレートなどを買いにでかけ、そうしているうちに
夕方に。
日没の頃、旅人ふたりはシトロン湾へ。
50代の女ふたりで南国の日没を見る。
特に話すこともない。この同行の友は、趣味も何も合わないのが、いっそ
気楽ではあった。

湾の近くのレストランでディナー。
でも、ここはあんまりおいしくなかった。残念!

翌朝、もう早起きが身に付いてしまい、部屋から日の出を見る。

近所に散歩。

それからみんなでゆっくり朝ご飯をし、10時半、クルマで空港へ。


旅はおしまい。
去年の初めまで、M砂ちゃんとご主人は赤の他人だった。
それが今、わたしまでがその家にいることが不思議でならなかった。
いつかまた!